私って眼瞼下垂?眼瞼下垂と偽性眼瞼下垂について解説
「目が開けにくい」「眠そうに見える」は眼瞼下垂?偽性眼瞼下垂との違い・セルフチェック方法・それぞれに適した治療法を仙台の美容外科医がわかりやすく解説します。
「目が小さくなった気がする」「眠そうに見えると言われる」「夕方になると目が重くなる」「額にしわが増えてきた」
こういった症状が気になっている方の中に、実は眼瞼下垂(がんけんかすい)が隠れているケースがあります。
一方で、眼瞼下垂と似た見た目の変化でも、原因が異なる偽性眼瞼下垂(ぎせいがんけんかすい)というケースもあります。見た目は似ていても、原因が違えば適切な治療法も変わります。
「自分は眼瞼下垂なのか、それとも別の原因なのか」——この見極めが、目元の治療において非常に重要です。
この記事では、眼瞼下垂と偽性眼瞼下垂の違い・セルフチェックの方法・それぞれに適した治療の考え方まで、わかりやすく解説します。
眼瞼下垂とは何か
まぶたを持ち上げる力が弱くなっている状態
眼瞼下垂とは、上まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)または腱膜(けんまく)の機能が低下し、まぶたが十分に開かない状態のことです。
目を開けるとき、脳からの信号が上眼瞼挙筋という筋肉に伝わり、その力でまぶたを持ち上げています。この筋肉自体の力が弱い・または筋肉の力を伝える腱膜が緩んでいる場合、まぶたが十分に開かなくなります。
正常な状態では、目を開いたとき上まぶたの縁が黒目(角膜)の上部を1〜2mm覆う程度に位置しています。眼瞼下垂では、このまぶたの縁がより多く黒目を覆ってしまい、目が小さく・眠そうに見えます。
眼瞼下垂の種類
眼瞼下垂は大きく「先天性」と「後天性」に分けられます。
先天性眼瞼下垂 生まれつき上眼瞼挙筋の発達が不十分なために起きるものです。片側または両側に現れます。
後天性眼瞼下垂 生後に何らかの原因で発症するものです。美容外科で相談が多いのはこのタイプです。後天性の中でも最も多いのが「腱膜性眼瞼下垂」です。
腱膜性眼瞼下垂 加齢・コンタクトレンズの長期使用・目をよく擦る習慣などによって、上眼瞼挙筋の力を伝える腱膜が伸びたり・外れたりすることで生じます。筋肉自体の力は保たれていますが、力が十分にまぶたに伝わらなくなっている状態です。
眼瞼下垂の症状——こんなサインに気づいていませんか?
眼瞼下垂は、まぶたが重い・目が開けにくいという直接的な症状だけでなく、以下のような間接的なサインとして現れることがあります。
額のしわが増えた・よく額に力を入れている
眼瞼下垂があると、まぶたを開けようとする代わりに額の筋肉(前頭筋)を使って眉毛を引き上げ、間接的にまぶたを持ち上げようとします。この代償動作が習慣化することで、額に横じわが刻まれやすくなります。
「最近額にしわが増えた」「無意識に眉毛を上げている」という方は、眼瞼下垂の可能性があります。
眠そうに見える・疲れて見えると言われる
まぶたが十分に開いていないと、目が小さく・眠そうに見えます。「いつも眠そうだね」「疲れてる?」と言われることが多い方は、一度確認してみることをおすすめします。
夕方になると目が重くなる・開けにくくなる
腱膜性眼瞼下垂の特徴のひとつが、疲労とともに症状が悪化することです。朝は比較的開いているのに、夕方になると目が重くなる・まぶたが落ちてくる感覚がある方は、眼瞼下垂の可能性があります。
頭痛・肩こりがある
まぶたを開けるために額に力を入れ続けることで、頭部・肩・首の筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こりにつながることがあります。
あごを上げて物を見る
まぶたが十分に開かないため、視野を確保するために無意識にあごを上げて上目遣いになることがあります。
偽性眼瞼下垂とは何か
見た目は似ているが、原因が違う
偽性眼瞼下垂とは、まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の機能は正常であるにもかかわらず、見た目として眼瞼下垂に似た状態になっているものを指します。
「偽性(ぎせい)」とは「本物ではない」という意味で、真の眼瞼下垂ではないが見た目が似ているため、このように呼ばれます。
偽性眼瞼下垂の主な原因
上まぶたの皮膚のたるみ(皮膚性眼瞼下垂) 加齢・重力によって上まぶたの皮膚がたるみ、この余剰皮膚がまぶたの縁に覆いかぶさることで、まぶたが下がっているように見える状態です。筋肉の機能は正常なため、余剰皮膚を取り除けば改善します。
まぶたの腫れ・浮腫 アレルギー・むくみ・疾患によるまぶたの腫れが、一時的に眼瞼下垂のように見えることがあります。
眉毛の下垂 眉毛自体が下がることで、相対的に上まぶたが重たく見える状態です。
目の下の問題による印象 目の下のくぼみ・クマなどによって、目元全体が暗く・重たく見えることがあります。
眼瞼下垂と偽性眼瞼下垂の見分け方
セルフチェックの方法
自分が眼瞼下垂なのか偽性眼瞼下垂なのかを完全に判断することは難しいですが、以下のセルフチェックが参考になります。
チェック1:額を手で押さえてみる 額を手で軽く押さえて動かせない状態にし、その状態で目を開けてみてください。
- 額を押さえると目が開けにくくなる→眼瞼下垂の可能性(額の代償動作で開けていた証拠)
- 額を押さえても目の開きが変わらない→皮膚のたるみ(偽性眼瞼下垂)の可能性
チェック2:上まぶたの皮膚を軽く引き上げてみる 指で上まぶたの余剰皮膚を軽く引き上げてみます。
- 皮膚を引き上げると目がはっきり開く→皮膚のたるみが原因の偽性眼瞼下垂の可能性
- 皮膚を引き上げても目の開きが変わらない→筋肉・腱膜の問題(眼瞼下垂)の可能性
チェック3:写真で確認する 正面を向いた写真で、黒目(角膜)の上部がどのくらいまぶたに隠れているかを確認します。左右差がある場合は、より隠れている側に何らかの問題がある可能性があります。
チェック4:症状の経過を確認する
- 幼い頃からずっとまぶたが重たい→先天性の可能性
- 最近になって変化してきた→後天性(腱膜性)や皮膚のたるみの可能性
- 夕方に悪化する・疲れると悪化する→腱膜性眼瞼下垂の特徴
それぞれに適した治療法
真の眼瞼下垂(腱膜性眼瞼下垂)の治療
挙筋腱膜前転術 最も一般的な眼瞼下垂の手術です。緩んだ・伸びた腱膜を瞼板(まぶたの軟骨)に縫い付け直すことで、筋肉の力が正しくまぶたに伝わるようにします。
二重のラインに沿って切開するため、二重形成と同時に行えるという特徴があります。切開法の二重整形を希望している方に眼瞼下垂が見つかった場合、同時に行うことで傷をまとめられます。
効果 まぶたを持ち上げる力が改善されることで、目の開きが大きくなります。代償動作(額を使って目を開ける)が不要になるため、額のしわが改善されるケースもあります。
偽性眼瞼下垂(皮膚のたるみ)の治療
眉下切開(眉下リフト) 眉毛の直下で余剰皮膚を切除する手術です。上まぶたに直接触れることなく、たるみだけを改善できる点が特徴です。傷跡が眉毛のラインに隠れやすく、目立ちにくいとされています。
今の二重の形・目元の印象を変えずにたるみだけを取りたい方に特に向いています。
上眼瞼除皺術 上まぶたの二重ラインに沿って余剰皮膚を切除する方法です。二重形成と同時に行うことで、たるみの改善と二重のデザイン変更を組み合わせることができます。
眼瞼下垂と皮膚のたるみが両方ある場合
実際には、眼瞼下垂と皮膚のたるみが同時に存在するケースも多くあります。この場合は、腱膜の修復(眼瞼下垂の治療)と余剰皮膚の切除を組み合わせた治療計画が必要です。
眼瞼下垂を放置するとどうなる?
症状が悪化していく可能性がある
腱膜性眼瞼下垂は、放置しているとゆっくりと悪化していくことが多いとされています。加齢とともに腱膜の緩みが進むためです。
また、代償動作(額を使って目を開ける)を長年続けることで、頭痛・肩こり・眼精疲労が慢性化するリスクがあります。
二重整形の効果が出にくいことがある
眼瞼下垂を放置したまま二重整形だけを受けた場合、まぶたを開ける力が改善されないため、せっかく作った二重ラインがまぶたの重みで隠れてしまうことがあります。「二重にしたのに目が大きくなった気がしない」という声の一部には、眼瞼下垂の見逃しが関係していることがあります。
RÉ CLINIQUE SENDAIでの眼瞼下垂治療
RÉ CLINIQUE SENDAIの田中龍二医師は、眼瞼下垂手術・眉下切開・二重整形(埋没法・切開法)すべてに対応しており、眼瞼下垂と偽性眼瞼下垂の見極めを丁寧に行った上で、最適な治療計画をご提案しています。
「自分は眼瞼下垂なのか、それとも皮膚のたるみなのか」という段階からのご相談を歓迎しています。カウンセリングでは、まぶたの開き・腱膜の状態・皮膚のたるみの程度を確認し、「今の状態に何が必要か」を丁寧にご説明します。
「二重整形を考えているけど、眼瞼下垂も気になっている」という方も、まずはカウンセリングで一緒に確認しましょう。
まとめ
眼瞼下垂と偽性眼瞼下垂の違いについて、大切なポイントをまとめます。
✔ 眼瞼下垂は「まぶたを持ち上げる筋肉・腱膜の機能低下」が原因
✔ 偽性眼瞼下垂は「筋肉は正常だが皮膚のたるみなどで見た目が似ている状態」
✔ 額を押さえたときの変化・皮膚を引き上げたときの変化でセルフチェックできる
✔ 眼瞼下垂には腱膜修復手術、皮膚のたるみには眉下切開・上まぶた除皺術が適している
✔ 眼瞼下垂を放置したまま二重整形だけを受けても、効果が出にくいケースがある
「自分はどちらなのか」は診察を受けなければ正確にはわかりません。まずはRÉ CLINIQUE SENDAIのカウンセリングで、まぶたの状態を一緒に確認しましょう。
RÉ CLINIQUE SENDAI|眼瞼下垂カウンセリングのご予約はこちら 仙台での眼瞼下垂・まぶた相談、お待ちしております。

執筆
院長 田中 龍二
TANAKA RYUJI
RÉ CLINIQUE SENDAI 院長
元 湘南美容外科 仙台院院長
北海道・東北エリア統括医
累計執刀数 15,000件以上
経歴
2015年
・佐賀大学医学部医学科 卒業
・東京大学医学部附属病院 勤務
2017年
・湘南美容外科 入職
・湘南美容外科 横須賀院 院長 就任
2021年
・湘南美容外科 仙台院 院長 就任
・北海道東北エリア統括 医師 就任
2025年
・RÉ CLINIQUE SENDAI 開院
資格・所属学会
・日本美容外科学会(JSAS)専門医
・VASER 認定医
学会発表
・第113回 日本美容外科学会
クマ治療の他院修正について発表
「皮膚切除を伴う下眼瞼脂肪に対するアプローチ」