くまとり手術後に注意すべき症状と対処法。術後ケアの完全ガイド

くまとり 安全性・リスクについて 施術後について

「くまとり手術を受けたけど、この腫れは普通なの?」「内出血がひどいけど大丈夫?」「なんか変な感じがするけど、すぐ病院に行った方がいい?」

くまとり手術(目の下の脂肪除去・移動手術)を受けた後、こういった不安を感じる方はとても多いです。術後の変化は「これは正常な経過なのか」「それとも何か問題が起きているのか」の判断が難しく、不安を抱えたまま過ごしてしまうケースがあります。

術後の変化について正しく知っておくことは、適切なケアを続けるためにも・万が一のトラブルに早めに気づくためにも非常に重要です。

この記事では、くまとり手術後に起きる症状の基礎知識から・注意が必要なサイン・日常生活での具体的なケア方法まで、わかりやすくまとめました。

目次

  1. くまとり手術後の経過について知っておくべき基礎知識
  2. 術後に起きる「正常な症状」と経過の目安
  3. 「注意が必要な症状」——こんなときは早めに受診を
  4. 術後の日常生活でのケア方法
  5. よくある質問(Q&A)
  6. まとめ

1. くまとり手術後の経過について知っておくべき基礎知識

くまとり手術とはどんな手術か

くまとり手術とは、目の下の眼窩脂肪(がんかしぼう)のふくらみを改善し、疲れた印象・老けた印象を解消する手術の総称です。代表的な術式として、脱脂・裏ハムラ法・切開ハムラ法などがあります。

術式によって侵襲の程度・ダウンタイムの長さが異なりますが、いずれの手術も目の周辺という繊細な部位を扱うため、術後の適切なケアが仕上がりに影響します。

なぜ術後に症状が出るのか

手術後に腫れ・内出血・痛みが出るのは、体の自然な治癒反応です。イメージとしては、手術によって生じた組織のダメージに対して、体が「修復モード」に入った状態です。

修復の過程で血流が増加し・炎症反応が起き・修復物質が集まることで、一時的に腫れ・熱感・内出血・痛みが生じます。これらは必ずしも「悪いこと」ではなく、むしろ体が正常に機能している証拠でもあります。

ただし、通常の経過を超えた症状が現れた場合は、早めに担当医師に相談することが推奨されます。

2. 術後に起きる「正常な症状」と経過の目安

腫れ(浮腫)

術後すぐから腫れが始まります。術後2〜3日がピークとなり、その後徐々に引いていくことが一般的です。

脱脂の場合は比較的腫れが少ない傾向がありますが、裏ハムラ・切開ハムラでは腫れが強く出るケースがあります。目の周りは皮膚が薄く血管が豊富なため、腫れが出やすい部位であることを事前に知っておくと安心です。

朝起きたときに腫れがひどく見えて、夕方に少し落ち着くというパターンが出ることもあります。これは横になっている間に重力の影響で水分が目元に集まるためで、自然な変化です。

完全に腫れが落ち着くまでには、術式・個人差によって異なりますが、数週間〜数ヶ月かかることが一般的です。「まだ腫れている」と感じても、焦らず経過を見ていただくことが大切です。

内出血(皮下出血)

手術中に細かい血管が傷つくことで、皮膚の下に血液が滲み出て内出血が起きます。青紫色の変色として現れ、時間とともに黄色→黄緑色→肌色と変化しながら吸収されていきます。

「内出血の広がり方」は個人差が大きく、まったく出ない方もいれば、目の周辺から頬まで広がる方もいます。内出血が広い範囲に出ていても、それ自体が問題になることは少なく、時間とともに吸収されていくことが一般的です。

内出血の色の変化は、血液中のヘモグロビンが分解されていく過程で起きるもので、自然な回復の証です。

痛み・違和感

術後の痛みは、麻酔が切れる術後数時間から出始めることが多いです。目元の手術の場合、「重たい感じ」「引っ張られる感じ」「ズキズキとした痛み」として感じる方が多いようです。

処方された鎮痛剤でコントロールできる程度の痛みが一般的です。術後2〜3日をピークに徐々に和らいでいきます。

一時的な左右差

術後の腫れ・内出血の出方の差によって、左右で腫れ具合が違って見えることがあります。これは正常な経過の中で生じることが多く、腫れが引いていくにつれて左右差が目立たなくなっていくケースがほとんどです。

視界のぼやけ・かすみ

目の周辺の手術後に、一時的に視界がぼやける・かすむ感覚が出ることがあります。これは目の周りの腫れによる影響や、点眼薬の影響で一時的に起きることがあります。

通常は術後数時間〜1日程度で改善していくことが多いです。

3. 「注意が必要な症状」——こんなときは早めに受診を

急激に強くなる痛み

術後は徐々に痛みが落ち着いていくのが一般的です。しかし、一度落ち着いた痛みが再び強くなる・急激に痛みが増す場合は、血腫(けっしゅ:出血が溜まった状態)や感染の可能性があるため、早めに担当医師に連絡することが推奨されます。

急激に広がる・増加する腫れ

腫れは術後2〜3日でピークを迎えた後、徐々に引いていくのが正常な経過です。ピークを過ぎた後に急激に腫れが増す・一か所だけ著しく腫れてくる場合は、血腫・感染などのトラブルのサインである可能性があります。

発熱・熱感が強い・皮膚が赤い

術後の微熱(37度台程度)は体の修復反応として出ることがありますが、38度を超える発熱・傷の周辺の強い熱感・皮膚の赤みが広がる場合は感染が疑われます。早めに受診することが推奨されます。

傷からの分泌物・膿

傷口から黄色や緑色の分泌物・膿のようなものが出ている場合は感染のサインである可能性があります。透明〜薄い黄色のリンパ液であれば正常の範囲のことが多いですが、判断が難しい場合は担当医師に確認することをおすすめします。

視力の変化・見え方の異常

くまとり手術後に視力の低下・視野が欠ける・複視(物が二重に見える)などの症状が出た場合は、すぐに担当医師に連絡することが強く推奨されます。目の周辺の手術後に視力に関わる症状が出ることは稀ですが、万が一の際に早期対応が重要となります。

目が開かない・まぶたが極端に下がってきた

術後の腫れによる一時的なまぶたの重さは正常な経過ですが、腫れとは別に「まぶたが著しく下がってきた」「目がほとんど開かなくなった」という場合は、担当医師への相談が推奨されます。

4. 術後の日常生活でのケア方法

アイシング(冷やす)

術後すぐから数日間は、目元を冷やすことで腫れの軽減が期待できます。アイスノンや保冷剤をタオルで包み、直接皮膚に当てないように注意しながら冷やします。

1回15〜20分程度を目安に、断続的に行うことが推奨されます。長時間冷やし続けることは逆効果になることがあるため注意しましょう。術後2〜3日を過ぎたら、冷やしすぎないよう注意が必要です。

頭を高くして寝る

仰向けで平らに寝ると、頭部に水分が集まりやすく腫れが長引く原因になります。術後数日間は枕を高めにして、頭を少し高い位置に保つことがむくみ軽減に役立つとされています。

飲酒・激しい運動・長時間の入浴を避ける

血行が促進される行動は、腫れ・内出血を悪化させる可能性があります。飲酒・激しい運動・長時間の入浴(サウナ含む)は、担当医師から許可が出るまで控えることが推奨されます。

シャワーは比較的早期から可能なケースが多いですが、顔を濡らすタイミングは医師の指示に従いましょう。

目をこすらない・触らない

かゆみ・違和感があっても、目の周りを擦ることは傷の回復を妨げる原因になります。洗顔の際も目元を強くこすらず、やさしく押さえるように洗うことが推奨されます。

スマートフォン・パソコンの使いすぎに注意

目を長時間使うことで疲れが溜まり、むくみが悪化することがあります。術後数日間は、スクリーンを見る時間を意識的に減らすことが回復の助けになります。

メイク・コンタクトレンズの再開

目元のメイク・コンタクトレンズの使用再開については、担当医師の指示に従うことが最も重要です。目安として、コンタクトレンズは術後1〜2週間・目元のメイクは抜糸後またはクリニックの指示に従った時期から再開するケースが多いですが、クリニックによって異なります。

5. よくある質問(Q&A)

Q. 内出血が出ましたが、早く消す方法はありますか?

内出血を完全に消す方法はありませんが、冷やす・過度な運動を避ける・睡眠をしっかり取ることで体の回復を助けることができます。当院ではKOライトを用いて早期に内出血を消退することが可能です。コンシーラーやファンデーションで目立たなくすることも可能ですが、目元のメイクが可能な時期かどうかを担当医師に確認してから行いましょう。

Q. 腫れが引くのに数ヶ月かかると聞きましたが、本当ですか?

はい、くまとり手術後の腫れが完全に落ち着くまでに数ヶ月かかることがあります。特に裏ハムラ・切開ハムラでは、むくみが完全に引いて仕上がりが安定するまでに3〜6ヶ月程度かかるケースがあります。術後1〜2ヶ月の段階ではまだ本来の仕上がりではないことを念頭においておくと、焦らず経過を見ることができます。

Q. 術後の「へこみ」が気になります。これは失敗ですか?

術後しばらくは腫れ・むくみの影響で、仕上がりが本来とは異なって見えることがあります。くぼみが気になる場合も、腫れが完全に引いた後に改善されるケースがあります。ただし、腫れが引いた後もくぼみが残っている場合は、担当医師に相談することをおすすめします。

Q. しこりのようなものができましたが大丈夫ですか?

術後のしこりは、傷の回復過程で生じる炎症・組織の修復によって起きることがあります。多くは時間とともに改善されますが、脂肪注入を受けた場合は脂肪の凝集によるしこりが生じることもあります。気になる場合は担当医師に確認することが推奨されます。

Q. 術後に「目が乾く」感じがします。点眼薬を使っても大丈夫ですか?

目の周辺の手術後に一時的にドライアイ症状が出ることがあります。担当医師から処方された点眼薬がある場合はそちらを使用し、市販の目薬を使用する場合は担当医師に確認してから使うことが推奨されます。

6. まとめ

くまとり手術後に注意すべき症状について、改めて大切なポイントをまとめます。

腫れ・内出血・痛みは正常な治癒反応。術後2〜3日がピークで徐々に改善していく
完成形が見えるまでに数ヶ月かかることがある。焦らず経過を見ることが大切
急激に強くなる痛み・腫れ・発熱・視力の変化は早めに担当医師に連絡を
アイシング・高め枕・血行を促進する行動を避けることが回復を助ける
目をこすらない・メイク・コンタクトの再開は医師の指示に従う

術後の経過には個人差があります。「自分だけ回復が遅い」と不安になることがあるかもしれませんが、正常な経過であることも多くあります。気になる症状が出た場合は、自己判断せずに担当医師に相談することが最も安心です。

RÉ CLINIQUE SENDAIでは、術後のアフターフォローを大切にしており、気になる症状がある場合はお気軽にご連絡ください。くまとり手術を検討中の方も、術後のケアについて事前に確認したい方も、まずはカウンセリングにお越しください。

RÉ CLINIQUE SENDAI|くまとり治療・術後ケアのご相談はこちら 仙台でのくまとり手術相談、お待ちしております。

執筆
院長 田中 龍二
TANAKA RYUJI
RÉ CLINIQUE SENDAI 院長
元 湘南美容外科 仙台院院長
北海道・東北エリア統括医
累計執刀数 15,000件以上

経歴
2015年
・佐賀大学医学部医学科 卒業
・東京大学医学部附属病院 勤務
2017年
・湘南美容外科 入職
・湘南美容外科 横須賀院 院長 就任
2021年
・湘南美容外科 仙台院 院長 就任
・北海道東北エリア統括 医師 就任
2025年
・RÉ CLINIQUE SENDAI 開院

資格・所属学会
・日本美容外科学会(JSAS)専門医
・VASER 認定医

学会発表
・第113回 日本美容外科学会
 クマ治療の他院修正について発表
 「皮膚切除を伴う下眼瞼脂肪に対するアプローチ」

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