二重埋没法で失敗しないために|まぶたの厚み・開き・左右差から考える適応診断
仙台の美容外科医が二重埋没法の適応を徹底解説。まぶたの厚み、開瞼力、左右差、余剰皮膚、脂肪の量から、埋没法が向いている人・向いていない人を診断。切開を検討すべきケースもお伝えします。
はじめに|「埋没法が向いているか」を知っていますか?
「二重整形をするなら、まずは手軽な埋没法から」――そう考えている方は多いと思います。
確かに埋没法は、メスを使わず、ダウンタイムも比較的短い人気の施術です。しかし、実はすべての方に埋没法が向いているわけではありません。
まぶたの状態によっては、埋没法では理想の二重になりにくかったり、すぐに取れてしまったりすることがあります。場合によっては、切開法など別の方法の方が適していることもあるのです。
大切なのは、ご自身のまぶたの状態を正しく知り、それに合った方法を選ぶこと。この記事では、仙台で美容医療に携わる立場から、まぶたの厚み・開き・左右差などのポイントごとに、埋没法の適応をわかりやすく解説いたします。
施術で後悔しないために、ぜひご自身のまぶたと照らし合わせながら読んでみてください。
目次
- 埋没法が向いているまぶた・向いていないまぶた
- ポイント1|まぶたの厚み
- ポイント2|まぶたの開き(眼瞼下垂・開瞼力)
- ポイント3|左右差
- ポイント4|余剰皮膚(皮膚のたるみ)
- ポイント5|脂肪の量
- 末広型・平行型の適応について
- 切開を検討すべきケース
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
参考動画
1. 埋没法が向いているまぶた・向いていないまぶた
埋没法に向いているまぶたの特徴
まず、一般的に埋没法が向いているとされるまぶたの特徴を見てみましょう。
- まぶたが薄めである
- 脂肪やむくみが少ない
- 皮膚のたるみが少ない
- まぶたを開く力がしっかりある
- 左右差が比較的少ない
こうした条件がそろっているほど、埋没法で自然できれいな二重を作りやすく、持続もしやすい傾向があります。
埋没法に向いていないまぶたの特徴
一方で、以下のような特徴があるまぶたは、埋没法だけでは理想の結果になりにくいことがあります。
- まぶたが厚く、脂肪が多い
- 皮膚のたるみが強い
- まぶたを開く力が弱い(眼瞼下垂がある)
- 左右差が大きい
これらに当てはまる場合、無理に埋没法を行うと、ラインが取れやすくなったり、不自然な仕上がりになったりすることがあります。
それでは、各ポイントを詳しく見ていきましょう。
2. ポイント1|まぶたの厚み
厚いまぶたは埋没法が取れやすい傾向
まぶたの厚みは、埋没法の適応を左右する重要な要素です。
まぶたが厚い方は、糸で留めても二重のラインが安定しにくく、取れやすい傾向があります。厚みのある布をたたんで折り目をつけても、すぐに元に戻ってしまうのをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
厚みの原因は脂肪やむくみ
まぶたの厚みは、皮膚そのものの厚さに加え、皮下の脂肪や眼輪筋が影響しています。
脂肪が多くぽってりとしたまぶたの方は、埋没法だけでは希望の幅の二重が作りにくかったり、食い込みが浅くなったりすることがあります。
厚いまぶたへのアプローチ
厚みが気になる方の場合、状態によっては脂肪を取り除く処置を組み合わせたり、切開法を検討したりすることもあります。
ご自身のまぶたが厚いかどうかは自己判断が難しいため、医師に診てもらうことが推奨されます。
3. ポイント2|まぶたの開き(眼瞼下垂・開瞼力)
開瞼力とは「まぶたを開ける力」のこと
開瞼力とは、まぶたを開ける筋肉の力のことです。
この力が弱いと、目が開きにくく、眠そうな印象になったり、おでこの力で無理に目を開けようとして額にしわが寄ったりすることがあります。
眼瞼下垂があると二重が安定しにくい
まぶたを開ける力が弱い状態を「眼瞼下垂」といいます。
眼瞼下垂があると、埋没法で二重を作っても、まぶたが下がってくることでラインが隠れてしまったり、不安定になったりすることがあります。
開きの問題は埋没だけでは解決しないことも
「二重にすれば目が大きくなる」と思っていても、実は開瞼力の低下が原因で目が小さく見えているケースもあります。
この場合、二重を作るだけでなく、まぶたを開ける力にアプローチする処置が必要になることがあります。まぶたの開き具合は、二重整形を考えるうえで見逃せないポイントです。
4. ポイント3|左右差
もともと左右対称な人はいません
「自分の目は左右差がある」と気にされる方は多いですが、実は人の顔は誰でも左右非対称です。
骨格、筋肉、脂肪のつき方、まぶたの開き具合など、左右でわずかに違いがあるのが自然な状態です。
左右差が大きい場合は設計が重要
ただし、左右差が大きい場合は、二重のデザインをそろえるために、左右で異なる設計が必要になることがあります。
たとえば、片方は二重の幅を広めに、もう片方は狭めに設定するなど、繊細な調整が求められます。左右差を考慮せずに同じデザインで施術すると、かえって差が目立ってしまうこともあります。
開きの左右差にも注意
まぶたの開き具合に左右差がある場合は、特に注意が必要です。
この場合、二重のラインだけをそろえても、目の開き方の違いから左右差が残ってしまうことがあります。開きの左右差も含めて診断してくれる医師を選ぶことが大切です。
5. ポイント4|余剰皮膚(皮膚のたるみ)
余剰皮膚とは
余剰皮膚とは、まぶたの余ったたるんだ皮膚のことです。
加齢などによってまぶたの皮膚がたるんでくると、二重のラインに皮膚がかぶさってしまい、せっかくの二重が隠れてしまうことがあります。
たるみが強いと埋没法では不十分なことも
皮膚のたるみが強い方の場合、埋没法で二重を作っても、たるんだ皮膚がかぶさってラインが見えにくくなることがあります。
この場合、余った皮膚を取り除く処置(切開を伴う方法)の方が、すっきりとした仕上がりになることがあります。
年齢を重ねた方は特に確認を
若い方は皮膚にハリがあるため埋没法が向きやすい傾向がありますが、年齢を重ねるとたるみの影響が大きくなります。
ご自身の皮膚のたるみがどの程度なのか、診察で確認してもらうことをおすすめします。
6. ポイント5|脂肪の量
まぶたには2種類の脂肪がある
まぶたの厚みやふくらみには、主に2種類の脂肪が関係しています。
ひとつは「ROOF(ルーフ)」と呼ばれる、眉毛の下あたりにある脂肪です。もうひとつは「眼窩脂肪」と呼ばれる、目の周りを守るクッションのような脂肪です。
脂肪が多いとぽってりした印象に
これらの脂肪が多いと、まぶたがぽってりと厚くなり、埋没法では二重が安定しにくくなることがあります。
特に脂肪量が多い方の場合、二重の幅を広く取ろうとすると、不自然な腫れぼったさが残ってしまうこともあります。
脂肪へのアプローチ
脂肪が原因でまぶたが厚い場合は、脂肪を適切に処理することで、よりすっきりとした二重を作れることがあります。
ただし、脂肪を取りすぎるとくぼみの原因になるため、量の見極めには高度な判断が必要です。
7. 末広型・平行型の適応について
まぶたの状態でデザインの向き不向きが決まる
二重のデザインには「末広型」「平行型」などがありますが、どのデザインが似合うかは、まぶたの状態によっても変わります。
末広型は、目頭の蒙古ひだ(目頭のひだ)に沿って自然に二重が消えるタイプで、日本人に多いナチュラルな形です。

平行型は、目頭から目尻まで均一な幅で続くタイプで、華やかな印象になります。

平行型は蒙古ひだの影響を受ける
平行型を希望される場合、蒙古ひだが強い方は、無理に平行型にするとラインが食い込んで不自然になったり、取れやすくなったりすることがあります。
この場合、目頭切開を組み合わせることで、より自然な平行型に近づけられることもあります。デザインの詳しい選び方については、関連記事もあわせてご覧いただくと理解が深まります。

⬆︎目頭切開1ヶ月後
8. 切開を検討すべきケース
埋没法より切開法が向いているケース

⬆︎二重全切開法 術前→1ヶ月後
これまで見てきたポイントをふまえると、以下のような場合は埋没法よりも切開法を検討した方がよいことがあります。
- まぶたが厚く、脂肪が多い
- 皮膚のたるみ(余剰皮膚)が強い
- 埋没法で何度も取れてしまっている
- しっかりとした幅の広い二重を希望している
- 眼瞼下垂があり、開きの改善も必要
「埋没にこだわらない」という選択
「できれば切らずに済ませたい」というお気持ちは自然なものです。しかし、まぶたの状態によっては、切開法の方が自然に仕上がり、結果的に満足度が高くなることもあります。
大切なのは、埋没法か切開法かにこだわるのではなく、ご自身のまぶたに本当に合った方法を選ぶことです。
無理な埋没法はトラブルのもと
向いていないまぶたに無理に埋没法を行うと、すぐ取れてしまったり、不自然になったりして、結局やり直しが必要になることもあります。
最初から適切な方法を選ぶことが、遠回りを避ける一番の近道です。
9. よくある質問(Q&A)
Q1. 自分のまぶたが埋没法に向いているか自分でわかりますか?
A. まぶたの厚みや脂肪の量、開く力などは自己判断が難しいものです。正確な適応は、医師の診察で総合的に判断してもらうことが推奨されます。
Q2. まぶたが厚くても埋没法はできますか?
A. 可能な場合もありますが、取れやすかったり、希望の仕上がりになりにくかったりすることがあります。状態によっては脂肪処理や切開法が検討されます。
Q3. 眼瞼下垂があると二重整形はできませんか?
A. できないわけではありませんが、二重を作るだけでなく、まぶたの開きへのアプローチが必要になることがあります。診察で開瞼力を確認することが大切です。
Q4. 切らずに広い平行型にできますか?
A. 蒙古ひだやまぶたの状態によります。無理に行うと不自然になることもあるため、目頭切開の併用などを含めて医師に相談されることをおすすめします。
10. まとめ
二重埋没法で失敗しないために、適応診断のポイントを整理します。
- まぶたの厚み:厚いと取れやすく、脂肪処理や切開が検討される
- 開き(眼瞼下垂):開く力が弱いと二重が安定しにくい
- 左右差:大きい場合は左右で異なる設計が必要
- 余剰皮膚:たるみが強いと埋没では不十分なことも
- 脂肪の量:ROOFや眼窩脂肪が多いと厚ぼったくなる
- デザイン:蒙古ひだの状態で末広型・平行型の向き不向きが決まる
- 切開の検討:状態によっては切開法の方が満足度が高い
埋没法が向いているかどうかは、これらの要素を総合的に診断して初めてわかります。自己判断で決めず、信頼できる医師にしっかりと診てもらうことが、後悔しないための第一歩です。
当院でのカウンセリングのご案内

当院では、患者様一人ひとりのまぶたの状態を、厚み・開き・左右差・皮膚・脂肪などの観点から丁寧に診断し、本当に合った方法をご提案することを大切にしています。
「自分のまぶたは埋没法で大丈夫?」「埋没法と切開法、どちらが向いているの?」――そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。
ご希望をお聞きしながら、まぶたの状態を総合的に診断し、メリットもデメリットも正直にお伝えいたします。仙台で二重整形をご検討中の皆様が、ご自身に最適な方法と出会えるよう、誠心誠意サポートいたします。まずはお気軽にご相談くださいね。


執筆
院長 田中 龍二
TANAKA RYUJI
RÉ CLINIQUE SENDAI 院長
元 湘南美容外科 仙台院院長
北海道・東北エリア統括医
累計執刀数 15,000件以上
経歴
2015年
・佐賀大学医学部医学科 卒業
・東京大学医学部附属病院 勤務
2017年
・湘南美容外科 入職
・湘南美容外科 横須賀院 院長 就任
2021年
・湘南美容外科 仙台院 院長 就任
・北海道東北エリア統括 医師 就任
2025年
・RÉ CLINIQUE SENDAI 開院
資格・所属学会
・日本美容外科学会(JSAS)専門医
・VASER 認定医
学会発表
・第113回 日本美容外科学会
クマ治療の他院修正について発表
「皮膚切除を伴う下眼瞼脂肪に対するアプローチ」
症例写真
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