仙台の美容外科医が徹底解説|脂肪吸引後のトラブルと正しい対処法
はじめに
「ダイエットを頑張っても、なかなか落ちない部分痩せをしたい」「メリハリのあるボディラインを手に入れたい」――そんな願いを叶える施術として、脂肪吸引は長年人気を集めています。
一度の施術で気になる部分の脂肪細胞そのものを減らせるため、リバウンドしにくい点も大きな魅力です。
しかし、その一方で「腫れや痛みはどのくらい続くの?」「皮膚がボコボコになったらどうしよう」といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
脂肪吸引は身体への負担が比較的大きい施術であり、術後にはさまざまな反応やトラブルが起こる可能性があります。大切なのは、起こりうる症状を事前に理解し、適切な予防とケアを行うことです。
この記事では、仙台で美容外科医として日々患者様と向き合う立場から、脂肪吸引後によくあるトラブルとその対処法について、わかりやすく解説いたします。
目次
- 脂肪吸引の基礎知識
- 脂肪吸引後によくあるトラブル
- トラブルを予防するためのポイント
- トラブルが起きたときの対処法
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
参考動画
1. 脂肪吸引の基礎知識
脂肪吸引はどのような施術なのでしょうか
脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる細い管を皮膚の小さな穴から挿入し、皮下脂肪を物理的に吸引して取り除く施術です。
太もも、お腹、二の腕、顔まわりなど、部分的に脂肪を減らしたい部位に対して行われます。
ダイエットでは脂肪細胞のサイズが小さくなるだけですが、脂肪吸引では脂肪細胞そのものの数を減らせるため、リバウンドしにくいと言われています。
なぜ術後にトラブルが起こりやすいのでしょうか
脂肪吸引は、身体の組織にダメージを与える施術です。
イメージとしては、お肉の繊維の間にあるスポンジ状の脂肪を、細い管でかき出していくような感覚に近いといえます。当然、周囲の組織にも影響が及ぶため、術後には腫れや内出血、痛みといった反応が現れやすいのです。
また、吸引する量や部位、患者様の体質によって、回復の経過には大きな個人差があります。
2. 脂肪吸引後によくあるトラブル
強い腫れとむくみ
脂肪吸引後、ほぼすべての方が経験されるのが「強い腫れ」と「むくみ」です。
施術直後よりも、術後2〜3日目の方が腫れがピークに達することが一般的です。「術後すぐは大丈夫だったのに、3日目に鏡を見て驚いた」というお声をよくいただきます。
強い腫れは1〜2週間程度で落ち着き始めますが、完全に自然な状態になるまでには3〜6か月ほどかかることもあります。
内出血
施術中に毛細血管が損傷することで、青紫色の内出血が広範囲に現れることがあります。
特に太ももやお腹など、広い範囲を吸引した場合は、まるで打撲のような色になることも珍しくありません。多くの場合、2〜3週間かけて黄色く変化しながら徐々に消えていきます。
痛みと筋肉痛のような違和感
「ハードな筋トレを1週間続けたような痛み」と表現される方が多いのが、脂肪吸引後の痛みです。
歩く、座る、起き上がるといった日常動作で違和感を覚えることがあり、術後数日間は仕事や家事に支障が出ることも考慮しておく必要があります。
皮膚の凹凸(ボコボコ)
患者様が最も心配されるトラブルのひとつが「皮膚の凹凸」です。
これは、脂肪が均一に吸引されなかった場合や、術後の拘縮(こうしゅく)と呼ばれる皮膚の引き締まりの過程で一時的に現れることがあります。
多くの場合は時間の経過とともに改善していきますが、医師の技術や術後のマッサージケアも大きく影響します。
拘縮(こうしゅく)
脂肪吸引特有の症状として知られるのが「拘縮」です。
吸引によって空洞ができた部分が、修復過程で硬くなる現象を指します。皮膚を触ると硬く、ツッパリ感や違和感を覚えることが一般的です。
通常は術後1〜3か月でピークを迎え、その後3〜6か月かけて徐々に柔らかくなっていきます。
しびれや感覚の鈍さ
施術時に細い神経が一時的にダメージを受けることで、「触っても感覚が鈍い」「ピリピリする」といった症状が現れることがあります。
多くの場合は数か月かけて自然に回復していきますが、不安な症状が長く続く場合はクリニックへの相談が推奨されます。
感染症のリスク
頻度は低いものの、術後のケアが不十分な場合、傷口から細菌が入り感染を起こす可能性があります。
「赤みが強くなる」「痛みが増していく」「発熱がある」といった症状がみられたら、早めにクリニックへ相談することが大切です。
左右差
人の身体は元々左右対称ではないため、施術後に左右差を感じることがあります。
腫れの引き方の違いによる一時的なものであることも多いため、判断は腫れが完全に落ち着いてから行うことが推奨されます。
3. トラブルを予防するためのポイント
信頼できる医師選びが最も重要です
脂肪吸引は医師の技術力が結果を大きく左右する施術です。
カウンセリングでは、希望のデザインだけでなく、ご自身の体型や脂肪のつき方、皮膚の状態を丁寧に診察してくれる医師を選ぶことが推奨されます。
「どのような方法で行うのか」「どのくらいの量を吸引するのか」「どんなリスクがあるのか」を納得いくまで説明してくれるかどうかも、重要な判断基準となります。
圧迫(着圧)を正しく行うこと
脂肪吸引後は、専用の圧迫着を着用することが一般的です。
これは、腫れや内出血を抑え、皮膚を均一に引き締めるために非常に重要なケアです。「苦しいから」「面倒だから」と外してしまうと、凹凸の原因になることもあります。
医師の指示通りの期間、正しく着用することが、きれいな仕上がりへの近道です。
マッサージケアを継続すること
拘縮の予防と改善には、術後のマッサージが効果的とされています。
クリニックで施術を受ける方法と、ご自宅でセルフケアを行う方法があります。どちらにせよ、医師から指示された時期と方法を守ることが大切です。
生活習慣の見直し
以下のような点に注意することが推奨されます。
塩分:むくみを長引かせるため、薄味の食事を心がけましょう
水分:適切な水分補給は代謝を助けます
飲酒:血行が良くなり腫れが悪化する可能性があるため、しばらく控えるのが一般的です
激しい運動:術後しばらくは控えめにすることが推奨されます
入浴:術後数日間はシャワーのみが一般的です
4. トラブルが起きたときの対処法
経過観察と早期相談の見極め
軽い腫れや内出血、拘縮は時間とともに改善していくことがほとんどです。鏡を見るたびに不安になる気持ちはよくわかりますが、まずは経過を見守ることも大切です。
ただし、以下のような症状がある場合は、自己判断せずにクリニックへ連絡することが推奨されます。
- 痛みがどんどん強くなっている
- 赤みや熱感が日に日にひどくなっている
- 38度以上の発熱がある
- 傷口から膿のようなものが出ている
- 息苦しさや胸の痛みを感じる
- 強いしびれが長期間続いている
仕上がりに関する相談
腫れが完全に引いた後(目安として術後6か月程度)に、どうしても気になる凹凸や左右差がある場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
修正が必要なケースもありますが、多くの場合は時間の経過やマッサージで改善が期待できます。
5. よくある質問(Q&A)
Q1. 仕事はどのくらい休む必要がありますか?
A. 吸引部位や量、お仕事の内容によって異なりますが、デスクワークであれば数日、立ち仕事であれば1週間程度を目安に休養を確保される方が多いようです。詳しくはカウンセリング時に医師にご相談ください。
Q2. 圧迫着はいつまで着用するのですか?
A. 一般的には数週間から1〜2か月程度の着用が推奨されますが、施術内容によって異なります。クリニックの指示に従いましょう。
Q3. リバウンドはしないのでしょうか?
A. 脂肪細胞の数自体が減るため、ダイエットと比べてリバウンドしにくいとされています。ただし、極端な食生活の乱れがあれば残った脂肪細胞が大きくなる可能性はあります。
Q4. 拘縮はどのくらいで治りますか?
A. 個人差はありますが、3〜6か月かけて徐々に柔らかくなっていくことが一般的です。マッサージケアが回復を助けます。
6. まとめ
脂肪吸引は、部分痩せの願いを叶える効果的な施術ですが、身体への負担が比較的大きいため、さまざまな術後反応やトラブルの可能性があります。
満足度の高い結果を得るためには、
- 起こりうるトラブルを事前に知っておくこと
- 経験豊富で信頼できる医師を選ぶこと
- 術後の圧迫やマッサージなどのケアを丁寧に行うこと
- 異変を感じたら早めに相談すること
の4点が大切です。
不安を抱えたまま施術を受けるのではなく、十分な情報と心の準備をもって決断していただくことが、後悔のない結果につながります。
仙台で脂肪吸引をご検討中の方は、ぜひ複数のクリニックでカウンセリングを受け、ご自身に合った方法を見つけてくださいね。皆様が理想のボディラインを手に入れ、毎日をより前向きに過ごせるよう、心から応援しております。


執筆
院長 田中 龍二
TANAKA RYUJI
RÉ CLINIQUE SENDAI 院長
元 湘南美容外科 仙台院院長
北海道・東北エリア統括医
累計執刀数 15,000件以上
経歴
2015年
・佐賀大学医学部医学科 卒業
・東京大学医学部附属病院 勤務
2017年
・湘南美容外科 入職
・湘南美容外科 横須賀院 院長 就任
2021年
・湘南美容外科 仙台院 院長 就任
・北海道東北エリア統括 医師 就任
2025年
・RÉ CLINIQUE SENDAI 開院
資格・所属学会
・日本美容外科学会(JSAS)専門医
・VASER 認定医
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